平成22年9月撮影※一部CG加工処理を施しています。
Hyogo Prefecture Nishi-Harima Office
設計 設計組織ADH+法政大学渡辺研究室
兵庫県企業庁科学公園都市整備課
西播磨の県行政の中核施設です。アーバンデザインと環境配慮をテーマに、建築家の明快で大胆な構想が実現されました。あえて2階建てとし、半屋外のコンコースを囲むようにいくつもの棟を配置したリゾーム型のプランは、これからの庁舎のあり方を示しています。庁舎を覆う大屋根には出力約500kwの太陽光発電パネルが設置され、庁舎の使用電力のすべてを供給しており、展望ブリッジからその眺めを楽しむことができます。また間伐材を活用したルーバーをはじめ各所で木質化が図られています。敷地全体は周辺植生をもとに十分に植栽され、再生林越しに見え隠れする庁舎となっています。なお敷地の奥に建つ無線鉄塔はゲノムをイメージしてデザインされています。
Center for Advanced Scienece and Technology, Hyogo
設計 磯崎 新 / Peter Walker
播磨科学公園都市で展開される学術研究活動に関係する研究者や技術者などの交流の場を提供し、研究開発活動を支援する施設です。第1期として会議集会棟と宿泊棟が完成、第2期として研究棟が建設されます。時間とともに成長する森の中の都市を目指し、建物の素材や色、開口部の形状などは木々が成長したときの景観を考慮して決められました。
Hyogo lon Beam Medical Center
研究開発産業用地の東端に位置する、粒子線治療の行う世界でも有数の最先端医療施設です。エントランスのある診療・管理棟を中心に、ふたつの中庭をはさんで、照射治療棟と病棟で構成されており、豊かな自然環境のなか「患者とアメニティへの配慮」と「周辺環境との調和」をテーマに、患者の利用する部分はすべて1階に配置し、自然の緑・光・風を感じることのできるよう配慮しています。
Harima Kogen Higashi Primary School,
Harima Kogen Higashi Junior-High School
設計 安藤 忠雄
一つの敷地に、小学校、中学校を共存させています。いろいろな年代の子供たちが学校の枠を超えて対話、交流するのが本来の教育の場のあり方であると考え、豊かな自然と共存し、自然に触れ合える学舎を目指して設計されました。東西方向に伸びる軸線の中間に広場をとり、両端に小学校と中学校の校舎を配置し、リニアな校舎の横に楕円形の体育館が配されています。校舎中央にはトップライトのあるギャラリースペースがあり、生徒たちの交流の場となっています。
兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のことです。SPring-8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8 GeV(80億電子ボルト)に由来しています。